2014年04月22日

そもそもAもBもない

ビニールからCDへ移行して四半世紀。そのCDすら立場の危うい今、頻繁に『両A面』て謳いを目にする。まあ、捨て曲なんて本来あってはいけないんだけど…要は「両方本命!お買い得!」的な、もう始めからベスト盤商法的なものに思えて仕方ない。DLでもそれ謳うのか?

事実上もはや現実には存在しないA面B面が概念的に居座ってるってこと、それを(実際のそれを知らない世代にまで)いまだ"売り"としてること。そこにも業界の、過去への執着、旧態依然ぶりが表れてる様な気がしなくもない。

確かに色々味気なくなったが、変わっていかなきゃならん部分もあるだろうに。

何しろ『一枚の重み(つまり音楽の重み)』が変わったのは確か。かつては"針を落とす"にも、ある種の儀式的緊張が在ったからな。しかし、変化した様式に、過去の価値観を無理矢理持たせるのもナンセンス。パッケージされるそれそのものの普遍的価値を見直すべき時なんじゃないだろうか。

「でも、ここは絶対に変えてはいけない(守らなくてはならない)」ってのがある。それが、普遍たる『本質』。

普遍的価値観、時代を超える共通認識(言わば美意識)ってのは、物事の『本質』そこにしか見出せるものではない、いや、その他から見出してよいものではないと思う。少なくとも、付加価値/二次的要素の与え過ぎは、文化の醸成そして継承において大切な情緒、普遍性の欠落、本質の喪失の危険を孕んでいると俺は感じている。

まあ、商業産業である以上"金儲け"が本質なのは仕方ないことだが。もっと誇りを持ってもらいたいね、自分の本質、原点に。

武士は食わねど高楊枝