2014年06月04日

オーディオコメンタリー的な

こちらを先にご覧いただきませんと全くイミフのおそれがあります(逆にあちらが更なる補完になってる面もあるので、合わせてご覧いただければ幸甚です)。


冒頭のボイスは例のサプライズのために入れたものだったんだけど(動画作成時に加えたもので、元音源には存在してない)今や、なんかもう曲の一部みたいに感じてる(´ω`*)そこからのシャンシャンシャンパン!カッコいいんだもの(笑

イントロをBメロに当たるものに変更したのは、制作も半ばに差し掛かったあたりだったか。いきなりたたみかけるカンジが欲しかった/メインリフを後出しすることで、より印象付けたかった、また以前のバージョンを知ってくれてる人にインパクトを与えたかったというのもある(これまたshunくんが「Bメロのリフ凄く好きだ」と言ってくれてたことも手伝ってるなと思う)。

メインリフには、うっすらピチカート加えたんだけど、これがなかなか気に入ってる。逆に、以前の版にあった高音パートのギターは削った。一度は入れてたんだけどキーボードとユニゾンすると「うるさ」かったので。結果、半音階リフが醸す厳つさというかある種の『不気味さ』に、深奥な『不思議さ』が加わったような気がする。もちろん、『ゲキカラさん』的に。

さて。先の記事にあるように、初版は(イコールそれに倣ったtake2も)言わば「ノリで」重ねて行ったんで、意図してない不協和もあった、イントロ/メインリフからして2度の衝突、リズム隊との"食い"違いもある。だけど、それもまたよしとしたのね、その不協和不調和も『イメージ』にマッチすると思ったし、そもそもロックが禁制に拘り過ぎるのもなんだし(※個人の思想です)、ギターとリズム隊がちぐはぐなのはロックの始祖曲ジョニーBグッドからしてその通りだ!みたいな←

が、今回のリメイクでは、そのあたりをちょっと整理した。荒々しいガレージロックからビシッとしたハードロックへって感じかな(どちらが"良し悪し"ではないよ念の為)。でも不協和…というか不安定感、乱暴に言うとロック的な、愛すべき『いいかげんさ』を排除したわけではないんだよね。

たとえばメインリフの後半箇所。歪んだギターサウンドオンリーってことも相俟って、いかにもロック的な(ある種『無調』的というか)まあ特に気になる響きでは無かったと思うけど、今回は澄んだ音(キーボード)も鳴ってて、より調性ハッキリ出る。

そこで「意図して」ひとまずギターリフおよびベースライン変えた結果…旋律短音階の様でいてむしろホールトーンで不安定感増した(笑)でもそれがいい(試しにフツーにV置いたら面白味なくなった)。

でも不思議、後々ユニゾンベンドが重なってくると逆に協和して聴こえる。理屈だけでは割り切れない、音色だけでも感じが変わる、面白いもんだね(※聴感には個人差があります)。

なお、平行五度がいけないというならリフほぼ消滅です←

イントロでいきなり長くなった、先へ進もう。

Aパート。今回全体的に、よりシンコペを強調したんだけど、Aメロは食いなしで、メロも敢えてベンド等スラー少なめ、ビブラートも控え目、やや抑えたムードを演出。

これは、前バージョンから同様だね。俺はギターも『歌唱』だと考えてるので、そういうところは常に心がけてる(といってもまあ感覚的なもので、ほぼ無意識みたいなもんなんだけどね)。

Bメロは、Aより更にメカニカル/シーケンシャル、それでいて時に溜め息みたいなイメージも。忙しないようでフッと抜けるような。でも、シメの音はポルタメントにグイ〜ンと行ってビブラートも大きめに、感情爆発のサビに繋げる。あ、そこの後ろのライドシンバルも今回新規、個人的感覚だけど民族的というか無国籍感が増して気に入ってる。

サビ。この旋律、我ながら本当に好きだ。shunくんのアレンジ二篇のおかげで一層強くそう思ったな、ネガティブな意味でなく「どんな形で奏してもイケる良い旋律」だと思った、手前味噌も大概にせえよって話だけどね(笑)

ここはもうテクニック総動員。息を抜く(さっき言った溜め息感ともまたちょっと違う)カンジを出したり、ロングトーンは粘っこくポルタメントしたり、逆に一瞬のハーフベンドを細かく揺らしたり、チョッピングでタメたり…とにかく表情・感情豊かに…まあやっぱり感覚的に、もう自然にやってることなんだけど。とにかく、『弾く』というより『歌う』という気持ち。伝わり難いかもだけど、「音価を敢えて曖昧に」してるというか。

俺、ソウルフルなヴォーカルが好きなんだよね。カスレや、フラつきや、譜面に表し難い経過音やリズムアウトまでもが『味』な。そう気づくまでにはちょっと時間かかったけど、気づいてからは、俺もそういう風に歌いたい(ギターで)と思ってやってきたよ、だいぶ思い通りに出来るようになってきたかな、もちろんまだまだだけど。

ここでちょっと、脱線するけど言っておこう。本来『テクニック』ってのは、たとえば速さとかなんとかいった、「いかにも凄い」を表すためのものじゃなくて、音にニュアンスを付与するためのもの、ただの音を楽音にする、『音色』を吹き込み生かすためのものだと思う(★)。各々それ自体は地味なものだけど、それこそ、速弾きだタッピングだ言っても結局はそれらの応用だったり複合だったりなわけだから。これ、冷静に考えたら当たり前のことだと思うんだけど、いわゆるキッズは本当そこんとこ誤解が多いなと。

なので(?)見よ!私の圧倒的歌唱力!みたいなニオイがする技巧誇示型シンガーってのも好きじゃないんだよね、「うん、確かに凄い、凄いけど味が薄い、それでいて暑苦しい」みたいな(伝わるだろうか

★ついでに言うと。機械的サウンドメイクも、ある一線を超えるとそこんとこがどんどん死んでいく(画一的になる)。どんなに便利だろうと、たとえ「それが今風」だろうと、生(き)の音をマスクする=自分を殺す補強材としてはいけないと思う。機械は凄い、1を10にも出来ちゃったりする。でもそれって、生かしてるようで殺してると思う。厚化粧みたいなもの。服だって、より自分らしさを表すために着るもので、自分を繕い隠すために着られるものじゃないと思う。

感情と、それを繋げ伝える手、幸いにもそれに不自由なく恵まれてるなら、何よりそれを活かすことが先決、「自分こそが唯一無二のイクイップメントでアウトプット」と。まあこんなこと言うとまた楽器商関連の人たちに嫌われそうだけど←

話を戻して2コーラス目。

以前のは共に完全フリーで弾きまくってた(特にtake2)けど、今回は『歌モノの2コーラス目』を特に意識してやった。で、さっき言った『ソウルフル』。そういうシンガーって、たとえば1コーラス目と2コーラス目では歌い回し節回しが違う/変える、言わば毎回即興的なんだよね。ハードロック畑だとジョー・リン・ターナーとか好例だと思う(好きだ)。

まあ、そういう感覚で。ここでフロントが歴代ゲキカラUBD中初登場。はじめちょっと淡い、でも1コーラス目よりも感情の存在を匂わせるカンジで。Bメロに入って更に感情は増していき再びサビ…と思いきやギターとキーボードによるインタープレイへ。これも『歌モノ』としてやりたかった演出だ。このアルペジオは当然気に入ってる、BTATB以来だからね、もう自分のトレードマークのひとつくらいに思ってる(笑)

ギターソロ。そう、今回いわゆる『ギターソロ』はここだけだと思ってるし、以前のとはまたひと味違ういいのが弾けたとも思ってる。ここはリフも旧版のようにジャンジャカとカッティングで、キーボードサウンドも右チャンネルのハモンドのみにした。コード進行含め最も『ストレートなロック』してる箇所じゃないかなと自画自賛、直前の"タメ"からの爆発感がとても気に入ってる。なお(これは前からだけど)ドラムが要所でフラム打ち使ってるのもお気に入り点。

そこからBメロへ戻る。どんどんギターが重なっていくことで(この曲のギター同時発音はここが最多だね、リフも合わせて瞬間最大8本)壮大にサビを期待させる…が、ここで一転、クリーンなギターとキーボードによる感傷的アンサンブルになる、これは過去版には全く無かった展開。

これまた過去版ご存知の方の意表をつきたかったってのも少しあるけど、何より俺がそうしたかった。キーボードを取り入れるからには是非ともやりたかったんだよね、激しいだけではない『ゲキカラさん』の内面を、より表現したい(出来る)と思ったのよ。ギターはカスレ声で呟くような囁くような、そんなイメージ、当然弾き方(歌い方)そのものも変わる。

その新展開の結果。大サビ『大爆発』になったと自負。正直、そこで泣いた、感傷的にジワジワ来てたものが遂に決壊した(笑)でもね、「そこまで自分で好きになれたらそれは最高だ幸せだ」と、俺は思ってます。自分の作ったものが、人に誉められはするけど、自分自身では泣けなくなった(感情が入らなくなった)時期を経験してるからかな。

また話が逸れた。

で、実はshunくんの管弦版聴いて、サビのキメ(伴奏ブレイク)がカッコいいなと思ってて、始めその方向も考えてたんだけどね、ここでオリジンがただの模倣しちゃいかんと思い直して。それで得た解が『せき止めて放流』だったという…ていうか俺、けっこうこの手法好んでるかもしれない(Rの迷宮でも用いてた)。

徐々に音が増えていき怒涛の如く突っ走り、そしてエンディングへ。旧版では増えてくのはギターによるハーモニーだったけど、今回は先の静かなパートのキーボードをそのまま持ち込んだ(つまりフレーズ自体も旧版トレースしてない)。旧版は旧版で好きだ。

ここでのメインリフにも音が増えてます、シンセ系の高音ね。フィナーレでキラキラ増すのは常套手段、的な←

最後の最後も新展開。繰り返されるブレイクに、ギターの高速(?)ハーモニー。あのハーモニー、最後の最後まで入れるか入れまいか迷ってたんだけど、やっぱ入れて良かったと思う、シメのインパクト増した。中間部と同じくギターとキーボードにしようかとも考えたんだけど、ま、最後はギターに花を持たせた(笑)


以上、楽しんでいただけましたでしょうかっ!

最後にひとこと。

ゲキカラブ!
GEKIKALOVE


【ちょっとだけTAB掲載】