2016年04月11日

媚びるウォー

近年こうも実写化が忌み嫌われる様になった最大原因は、製作側に原作理解が足りないことや大人都合に偏った配役が目立つとこにあると思う。また、事実上市場が国内限定だから相応の投資で無難に稼ぐというサイクルは如何ともし難く、必然的にそれ相応のスケールに留まる事になるって"無理矢理"感。

ところで、よくハリウッド等と比較して「日本は(VFX方面の)技術力が無い」といった発言が見受けられるが、それは違う。技術は在るし高いセンスの持ち主も在る、しかし「お金をかけられない」のだ(お金=時間でもある)。つまり、その発言は、その方面詳しく無いから言えてしまうものなのだ。

こと現代では特撮→VFX=CGIという認識があって、それこそ、その方面に明るく無い人は「全部CG」くらいの認識で。そして、そういうことに明るく無いがゆえ「(パソコンでカタカタやるのが)なんでそんなにお金かかるの?」であろうことも容易に想像がつく、悲しいかな。

『電脳』に馴染み薄いであろう高齢者なんかだと「さもありなん」だけど。生まれた時には傍らにそれがあったであろう今の若年層にも未だそういう認識が数多というのは嘆かわしい。そりゃプログラム/プログラマーが軽視されるわけだ、と思う、「チャチャッとやっちゃってよ頼むよ」みたいにね。

まあ、そんなかんじだから頭抜けた人が現れにくいという面がある、そういう土壌なのもまた事実だけどね。そりゃそうだ、人が育つためには、ある程度の"投資"は必要だからねやっぱり。

で、その「土壌」ってのは映画まで言わずとも例えばYouTubeにも表れてる。あちらには本職顔負け或いは本職が余暇に作った「映画さながら」なものがある一方こちらは「実況」とか「商品紹介」とか(笑)同じ"人気動画"でもクリエイティビティ/クオリティにドえらい差がある。

で、それってのも「時は金なり」だなとおもわれるところがあって。あちらにはそれだけの余裕、正しい意味での「ゆとり」があるんだと想う。かたや、こちらは「イチから自分で創ってるゆとりがない」→何かを拝借し依存したものになるって構造(ついでに、才能無くても真似事だけならなんとか出来る)

実際に自力で何かを創り上げたことのある人なら自ずと解ってると想うけど。時間をかけるということはそれなりにお金もかかるということなのだよ(・ω・)しかも時間を進めようとか縮めようとかした場合それはもう莫大なものになるのだよ。

「創作意欲」のためにゆとりを活かしてる海外YouTubeクリエイター、「お金」というゆとりを求めて何かやってる日本のユーチューバー。悲しいかなそんなかんじ。

拘束時間の長さ←これが一番の問題なんだろうなあこの国の

うーん、この、実写化問題から現実問題へのスムースシフト←

邦画関係者「邦画をクソというな!がんばってるんだぞ!」という話題と同時にシビルウォーの日本版イメージソングがEXILEのATSUSHIという話題が並んでる(※ツイッターのトレンドにて)って皮肉この上ない(´ω`;)いくら現場が頑張っても売り方その姿勢がね…もう女子供に媚びるしか能がないって感じで萎えるよね。

洋画配給における宣伝展開にも邦画界の抱える問題点(悪循環)がそのまま反映されてる件。

悪循環=エナジードレインの応酬

宣伝部「黙ってても観に来る野郎どもは放っといて女性に照準しぼって訴求しよう!」←その結果、黙ってても見に来るだろうと思われた野郎どもは「いいかげんウンザリ」してるんだぜ(``)聖域を汚されたような気分にさえなるんだぜ。

あわせて貼っておこう



「愛!感動!泣ける!」←うるさい黙ってろ



これはEXILEだから言うんじゃあないよ?念のため。そもそもなんなんだよ日本版イメージソングって、微塵も抱いてねえよそんなイメージ(笑)ていうか、それを許す製作者もどうかと思うんだよね、作品の印象がまるで違ってしまう恐れもあるというのに(``)誇りをもってお断りしていただきたい。

その日本版イメージソング/日本で勝手につけたナリモノでの好例といったら、例えば初期一連のジャッキー・チェン作品とか少林寺とか(★)あのへんはセンスよかったな、大人の事情と思惑な「アーティストありき」じゃあなくて「作品ありき」でちゃんと楽曲的にも"イメージ"寄せてもいたからね。

媚びるウォーやんけ

★これにかこつけて小ネタ浮上(便乗)



「愛だ恋だうたっときゃ釣れるやろ」←バカにしてんのかナメてんのか

と想ってる(憤慨してる)女性もいるはずなのだ(・ω・)ていうか
僕の周囲にはそういう子しかいない、だがそれがいい←


あ、このついでに言っちゃおう。
これは、主にテレビ方面かな?とも思うのだけど・・・

「とりあえずミスチル」って風潮もういいかげんやめにしないか「とりあえずビール」なみの気軽さでくっつけるのホントにもう(なお、みんな同じに聴こえる←)

や、ミスチル自体に罪はないよ?でもね…

NEWS ZEROとかなんなんあれ、なんで報道番組にイメージソング(笑)が要るの?あまつさえ歌詞まで表示しちゃってもうね陳腐な感動イイハナシ系演出要らないんだよ淡々粛々と事実を報道してくれればいいのよ妙な甘味料とか着色料とか要らないから。

閑話休題。

これは記憶に新しいけど。トランスフォーマー一作目のときがヒドかった。日本版トレイラー、"アルマゲドン的なやつ(愛と感動の予感)"を匂わせる、もう「ロボなんていません」くらいの作りしてたからなあ(笑)でもフタを開ければ「単純に(で)面白い」とライト層女性層にだってけっこう受け入れられた、アベンジャーズしかり…にもかかわらずなんでアベ2はなんでああしたコピーまた今更つけたのか謎、ていうか個人的には「なんだこのスマブラコピペみたいなの(赤面)」と思った。

どうして妙に意味深なカンジにもってこうとするのか。単純に「面白そう」でいいものを。

なんだろな、美談感動商法、その風潮に染まりきっちゃって、売り方考える立場からしてヘンに陶酔しちゃってるのかもな…わからんけど←じゃあ言うな