2016年08月09日

音楽劇『ゴジラ対エヴァンゲリオン』概説

”愛情表現”ということ





というわけで、出発進行。

・・・・・・のまえに、敢えて言おう。





※以下、若干の「音楽的にはネタバレ」を含みますので、ご注意ください(特に★注釈)※





鷺巣氏による、ティンパニが打ち鳴らされ始まる、かの有名なあのテーマ。それをベース(基礎・土台)とすることを先ず決定しましたが、あとはもう「思いつくまま」入力していったというかんじです、さほど計画的ではない(伊福部メロディはもう染み付いてるので場に応じてパッパと出てくる)まあ「ゴジラのテーマ(主題)」は必ず盛り込まなくてはと思ってましたけれど。で、終わってみれば主要な三つのライトモチーフすべて盛り込んでました、もう自動書記かな(笑)

ちなみに、「パッパと出てくる」ゆえか制作はとてもスムースでした、時間にして実質半日。でもその後の動画編集がソコソコかかって結局一日になってしまったような(苦笑)見た目アッサリしてるようで、細かな構成には気を使ってるんです実は。

閑話休題。

ひとつめは、一般的に最も知られたあのテーマ、元人間側テーマ、メカゴジラの逆襲からゴジラ自体のそれとなった(★)あれです。本曲中では二番目の登場、本来の鷺巣/エヴァメロディと交錯します。原曲とはキーも響きも異なってますが、それでも音形だけで十分誰もが気付くでしょう。

ふたつめは、次いでお馴染みかなと思われます、平成VSシリーズでは"ひとつめ"と共に一連のテーマとして(SF交響ファンタジーの様式で)用いられてましたから。本曲中では最初の登場です、まさしく始まりに相応しい。第一の提示後、原曲では(言わばイフクベ節的には)ありえない高域にグワーッとひっぱりあげてますが、これはサギス節を意識したところです。

そしてみっつめ。これまた平成VSシリーズでも度々用いられましたが、一般的には最も「ゴジラ」としての認知度低いかもです…が、大好きなんです荘厳で。本曲中では最後に現れエヴァメロディと"融合"して盛り上げてくれます。なお、そのエヴァメロディとは"ビーストモード"でおなじみ『破』の予告編でも有名なあれです、「盛り込みたい」と想ってはいたんですが、流れの最後にピンときて。けっこううまくいったと自負してます。

そしてその"融合"は、キングコング対ゴジラのメインテーマへのオマージュです。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、あのテーマ、キングコングとゴジラ其々のライトモチーフが見事に溶け合ってるんです、初めて気付いたときは震えました。で、今回、後ろのリズムの刻みも、そのメインテーマの律動を意識したものとしているのですが、お気づきになりましたでしょうか。また、ここで初めてクワイアを登場させました、これはどちらかというとサギス節を意識したところですが、重ねてみれば意外やイフクベチックでもあったりして(フリギアな終止感でしょうか)

最後になりましたが、中盤の高揚はラドンで初出(☆)の旋律におまかせしました、ゴジラ対キングギドラでもOSTINATOに収録の新録版が使われてましたね。中盤にアツいマーチテーマをということは決めていましたが、流れの中で直感的にこれを選択しました、おそらく「(サギスリズムとイフクベメロディの)律動のマッチングが良いだろう」という直感、無意識的。


以上、駆け足ですが。とにかく、楽しんでいただけましたら幸いです。


追伸。はじめ、エレキギターも入れるつもりでいたのですが、「それは(やはりゴジラ絡みで)前回やったからいいか」となりました。

蛇足。映像のほうもマニアならではの拘りを色々と感じていただけると思います、マニアな方には。ちなみに冒頭せりあがってくるタイトル、流用じゃないですよ、あれもわざわざ作りました(笑)愛ですよ、愛。



☆伊福部先生の純音楽作品にはそれ以前に原型が見受けられるので、ひょっとしたらラドン以前の映画にも流用されてるかもしれません、あれば僕の寡聞です。

★ちなみに、メカ逆版については唯一「ドシラソラシドシラ」のソが#してるんですよね、シン・ゴジラ本編中で用いられてたのは、そのバージョンです。もののついでに言うと、同じく有名な、主に怪獣大戦争マーチやフリゲートマーチの名で称されることの多い例の旋律。今回それも劇中でアツく活かされてましたが、敢えて宇宙大戦争マーチをチョイスするあたり、なんというか、さすがのマニアックを感じました(笑)そのへんもニヤリとする/燃え要素のひとつですね。